◼︎世界四大宝石

宝石は、自然が作り出した美しく希少な鉱物で、輝きや耐久性を持つものを指しますが、その中でも稀少で美しく、歴史的にも文化的にも特別な存在であることから、「四大宝石」と呼ばれる宝石がございます。

本日は、そんなジュエリーの世界で“永遠の憧れ”とも言える「世界四大宝石」について、ご紹介したいと思います。

世界四大宝石とは?

世界四大宝石とは、次の4つの宝石を指します:

  1. ダイヤモンド

  2. エメラルド

  3. ルビー

  4. サファイア

これらは美しさはもちろん、希少性・耐久性・歴史的価値において他の宝石を凌駕し、何世紀にもわたって愛され続けてきました。

ダイヤモンド 

  • 誕生石:4月

  • 石言葉:純潔・永遠の愛・不屈
  • モース硬度:10(世界で最も硬い鉱物)

古代ギリシャ語で「征服されない」を意味する「adamas(アダマス)」が名前の由来となったダイヤモンドは、自然界で最も硬い鉱物として知られています。そのため、古くから「力の象徴」とされ、王族や戦士、そして愛を誓うふたりの絆の証として身につけられてきました。

ダイヤモンドの魅力を語るうえで欠かせないのが、“4C”と呼ばれる国際的な品質評価基準です。
Cut(カット)、Color(色)、Clarity(透明度)、Carat(重さ)という4つの要素が、その輝きと価値を決定します。

そしてダイヤモンドの輝きには、3つの光の効果が関係しています。
ひとつは強く白い光を放つ「ブリリアンス」、次に虹のような色を見せる「ファイア」、そして最後に、動きに合わせてキラキラと瞬く「シンチレーション」。
これらが調和することで、ダイヤモンドだけが持つ“生きた光”が生まれるのです。

Scatでもダイヤモンドシリーズを取り扱っておりますので、ぜひ合わせてご覧ください。
⇨Diamond series

 

エメラルド 

  •  誕生石:5月

  • 石言葉:希望・愛・再生・癒し
  • モース硬度:7.5~8(硬いが内包物が多く割れやすい)

名前の由来は、ギリシャ語の「smaragdos(スマラグドス)」で「緑の宝石」を意味します。
古代エジプトの女王クレオパトラも愛したとされ、古くから「希望」や「再生」、「豊かさ」の象徴として大切にされてきました。

エメラルドは比較的柔らかいため、ジュエリーとして使う際は取り扱いやお手入れに注意が必要です。
そのため、カットの美しさや透明度が特に重要視され、美しい緑色を最大限に引き出すためのカットが施されます。

エメラルドの輝きは、深く澄んだ緑色の中に見える光の反射によって生まれ、見る者を魅了します。その色合いは「生命力の象徴」として、身に着ける人に活力と癒しをもたらすと信じられています。

 

ルビー 

  • 誕生石:7月
  • 石言葉:情熱・愛情・勇気・勝利

  • モース硬度:9(サファイアと同じコランダム属)

深く鮮やかな赤色が印象的なルビーは、「宝石の女王」とも称されるほど、気品と神秘性を兼ね備えた存在です。
その美しい赤は、宝石に微量のクロムが含まれることで生まれ、特に鮮やかで深い赤色のルビーは「ピジョン・ブラッド(鳩の血)」と呼ばれ、希少性が非常に高く、世界中の宝石愛好家に珍重されています。

古代からルビーは「戦いの守護石」としても知られ、戦士たちのお守りとして用いられてきました。
また、その力強い赤色から、「愛・情熱・勝利・不屈の精神」の象徴として、時の権力者や王族、貴族たちにも長く愛されてきました。

その色合いだけでなく、ルビーには内から燃えるような力強さと存在感があり、身に着ける人の魅力をより際立たせてくれる特別な一粒です。

サファイア 

  •  誕生石:9月

  • 石言葉:誠実・知恵・高潔・真実
  • モース硬度:9(非常に高い耐久性)

サファイアは、深く澄んだ青色が特徴の宝石で、古くから誠実さや知恵の象徴として人々に愛されてきました。
その落ち着いた輝きは、王族や聖職者、知識人たちの間で長い歴史を持ち、今でも変わらぬ人気を誇ります。

実はサファイアは、ルビーと同じ「コランダム」という鉱物から生まれます。
赤く発色したものがルビーと呼ばれ、それ以外の色はすべてサファイアに分類されます。
特に人気が高いのは、空や海を思わせるような深いブルーで、「コーンフラワーブルー」と呼ばれる明るく柔らかい青色は特に希少です。

ブルーの印象が強いサファイアですが、実はピンク、イエロー、グリーンなど、さまざまな色が存在します。
ただし赤色だけはルビーとして区別されるため、サファイアの中には含まれません。

非常に高い硬度を持ち、傷がつきにくく耐久性に優れているため、日常使いのジュエリーにも適した宝石です。
光を受けて美しく反射するその輝きは、カットによってさらに際立ち、落ち着いた中にも気品を感じさせてくれます。

 

世界四大宝石についてご紹介させていただきましたがいかがでしたか?

世界四大宝石が持つそれぞれの意味を知ることで、 ただの装飾ではない、心を映すような一粒と出会えるかもしれません。