◾️アクセサリーに使われる金属素材の種類について
いつもScatをご愛顧いただきありがとうございます。
みなさんはアクセサリーに使われている金属素材の種類について、どのくらいご存知でしょうか?
今回は
・特徴
・価値
・アレルギーの出やすさ
この3つの観点から7種類を解説していきます。
| 1. 合金(メッキ)
ニッケル・鉄・アルニウム・錫・亜鉛・銅など卑金属を複数混ぜ合わせて合金化したものです。
合金を使ったアクセサリーは非常に安価で種類も多く、また衝撃にも強いため、アクセサリーの素材として最も多く使用されています。
しかし、文字通り"合金"であるため複数の金属が混ぜ合わせてある素材です。すなわち、何が入っているか分からないということにもなります。
合金の素材として最も使用されている金属がニッケルと呼ばれるものです。ニッケルは金属アレルギーを引き起こす代表的な素材です。その理由はニッケルが他の金属よりも銀イオンが皮膚に溶け出しやすいことが挙げられます。金属アレルギーが心配な場合は使用を避けることをおすすめいたします。
| 2. 真鍮(しんちゅう)
銅と亜鉛の2合金を総称したものです。5円玉や楽器などにも使われている素材です。
真鍮はメッキ加工をしなくても素材本来が金のような美しさを持つことが評価されています。また、長く使えば使うほど経年変化も楽しめるので真鍮のアクセサリーを選ぶ人も多くいらっしゃいます。
ですが、真鍮は水に弱い性質を併せ持ちます。亜鉛と銅はニッケルと比べればアレルギーを引き起こしにくい素材ではありますが、汗に溶ける性質がありますので金属アレルギーがある場合は要注意です。
| 3. ステンレス
正式名称ステンレススチール(Stainless Steel)。主に鉄を成分とし、そこにクロムやニッケルなどを含有させた合金鋼です。これらを含有させることで不導体皮膜ができ、その効果でステンレスは錆びにくさを維持しています。
しかしこの膜は塩素に弱い性質を持ちます。汗や水道水、海水などに長時間晒されてしまうと膜の再生が追いつかず錆びの原因となってしまいます。そして鉄やニッケルやクロムは金属アレルギーを引き起こしやすい素材のため、注意が必要です。
最近は錆びや金属アレルギーを引き起こしにくいとされているサージカルステンレスという医療用ステンレスを用いたアクセサリーが増えています。しかし、規格が明確に定められていないなどの問題もありますのでアレルギーが心配な人は規格までしっかり確認することをお勧めします。
| 4. プラチナ
変色変質しない希少価値の高い素材であるプラチナ。その普遍の特性を生かし、結婚指輪・婚約指輪の素材として有名です。
貴金属であるプラチナは柔らかさが特徴で、アクセサリーとして使う際は他の硬い金属と混ぜて作られるのが一般的です。純度を表す表記には「Pt900」…プラチナ90%,パラジウム10%
「Pt950」…プラチナ98%,ラテニウム2% が使われています。
日本では「Pt850」以上でなければプラチナとして扱われません。
金属アレルギーが起こりにくい金属として大変人気があります。
| 5. ゴールド
ゴールドも変色や腐食をしにくいのが特徴で、こちらも取引価値が高い金属です。
プラチナやシルバーと同じ貴金属であり、柔らかい素材のため変形しやすく、アクセサリーとして加工するために硬い金属を混ぜて作られています。「24K」金100%
「18K」金75%
「14K」金58%
「10K」金42%
24Kは柔らかすぎてしまうため、アクセサリーとしては18K〜10Kが主流となっています。
こちらも金属アレルギーを引き起こしにくい素材として人気ですが、金合金のため含有率には注意が必要です。
| 6. シルバー
歴史は古く、紀元前2600年頃から使われているとされているシルバー。
アクセサリーとして使われるものはシルバー925が有名です。このシルバー925をアクセサリーとして世界で初めて販売したのは世界5大ジュエラーの1つでもあるジュエリーブランドのTiffany&Co. です。
シルバーはゴールドやプラチナと同じく貴金属のため、柔らかく錆びにくいなどの特徴があり、金属アレルギーを引き起こしにくい素材として有名です。
ですが、アクセサリーとしての強度を高めるために使用されている割金の含有量には注意が必要です。
シルバー925は92.5%が銀で作られていますが、残り7.5%は鉄や銅、ニッケルやアルミニウムなどの合金が含まれている場合があります。
金属アレルギーが心配な場合は残り7.5%が銅のみで作られているスターリングシルバーであることを確認し、ご購入されることをおすすめいたします。
Scatで取り扱っているSILVER925の表記のアイテムはスターリングシルバーを使用しています。
| 7. チタン
レアメタルといわれる一種で「軽い」「高強度」「錆びにくい」という特徴があります。
チタンは金属アレルギーを引き起こしにくいため人気の素材ですが、他の金属に比べて加工が困難なため、アクセサリーの中では金額がややお高めです。
またチタンには純チタン・チタン合金があります。金属アレルギーが心配な場合は純チタン性のアクセサリーを選ぶことをおすすめいたします。しかし、純チタンの場合であっても100%金属アレルギーを引き起こさないとは限りませんので注意が必要です。
いかがだったでしょうか?
今回は代表的な7つの金属の素材の特性をまとめてみました。ざっくりとまとめてありますのでそれぞれの素材の詳細についても今後のブログでお伝えしていく予定です。
ご自身に合った素材を選んでいただき、良きジュエリーライフを💎
Scat.